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幸せの秘訣 雑誌『THE 21』(5月号)に、スポーツライターの青島健太さんが、こんなことを書いていた。ハッとするものがあって、読めば読むほど「なるほど・・・」という感じがした。そして、なんだか元気が出てきた。 皆さんにも、ぜひ読んでもらいたいと思い、ここに紹介したいうと思う。 * * * * * * * * * NHKテレビに「課外授業」という人気番組がある。 各界で活躍する先輩が、母校(小学校)に帰り、専門とする分野の授業を後輩たちにするものだが、番組同様に気に入っているのが、テーマソングの『縁は異なもの』(ル・クプル)という曲である。 歌は、次のような歌詞で終わる。 ♪幸せの秘訣は、ずっと夢を忘れること この曲は、結婚に至る男女の出会いの不思議を歌ったものだが、幸せになる秘訣は夢を忘れること。つまり理想を追わないことだというのだ。 メジャーリーグ、ニューヨーク・メッツに入団した新庄剛志選手。 彼がテレビのインタビューに答えているのを聞いて、なぜか先の歌詞が頭に浮かんだ。「メジャーへの手応えですか? そうですね、最後まで楽しんでプレーできたら、きっといい結果が残せると思います。うーん、もちろんここまでは楽しくやっています」 その突飛な言動から、ついた渾名が「宇宙人」。 アメリカでのメジャー挑戦も「ニューヨークは(雰囲気が)俺に合った街だなぁと思った」「野球以外でも楽しんでもらえる選手がいてもいい」と、およそ野球をやりにいくようなものではない。 加えて、「メジャーリーグでどうしても成功しようと思っているわけでもないんです。競争の激しい世界に身を置いて、もう一度自分自身を鍛え直したいと思うんです」とも。 彼の真意は、いったいどこにあるのか。 手掛かりになるのは、愛車のフェラーリも家具も洋服も、すべてインターネットオークションで処分して、裸一貫でアメリカに渡ったこと。そして注目すべきは、よい結果を残すためには、最後まで楽しんでやれるかどうかだといっていることである。 心理学的な分析によれば、人は目の前のことに集中しているときには、何の不安も重圧も感じないが、意識がいまを離れたとき、つまり未来や過去に移ったときに、心配や不安を連れ帰ってくるといわれている。 未来に描く夢、求める理想の結果、あるいは過去に犯した重大な失敗。そうしたものをイメージした途端、夢に近づくために、そして失敗を犯さないために意識に力が入って体に緊張を生み出すのだ。 日本での好条件(複数年十数億円契約とも)を蹴り、何もかも捨てて渡ったアメリカ。そこでよい結果を求めない選手が何処にいようか。 成功への鍵は、夢を忘れること。いい換えれば、目の前の向かうべき状況に楽しんで立ち向かうこと。 楽しめればよい結果を生む可能性も高くなり、結果的にそのアプローチは、夢を適えるものになっていくのだ。 野放図のようにみえて、じつはこれ、論理的かつ科学的なアプローチなのである。 |