卒業の意味


明日から、3年生の卒業考査がはじまる。いよいよ高校生活の締めくくりだ。
今年は、3年生の授業としては、週2時間の「国際講座」を受け持っているだけなので、さほど深い関わりがあるわけではないが、この時期、何となく生徒がいとおしく見えてくる。

しかし、最近の高校生は、以前に比べるとずいぶん様変わりしてきている。毎日の生活ぶりや持ち物、考え方など、日本社会の縮図といったら言い過ぎになるかもしれないが、なんだか刹那的で、その場さえよければ、あるいは自分さえよければといった雰囲気が強く感じられる。

もちろん、大多数の生徒たちは、自分の生き方を真面目に考え、将来に向けての足固めをしようとしている。しかし肝心の将来が、こうも見通しが立たず、不安定な状態だと、何を目標にすればいいのかわからず、ややもすると「今が一番」なんて感じで、とりあえず目先の喜びを追い求める結果になってしまう。

そう思うと、僕たちが高校生だった時代は、今に比べるとずいぶん幸せだったのかもしれない。高校を卒業したのが1978年3月・・・今から20年以上も前のことになる。物質的には満たされていなかったけど、少なくとも将来に向かっての目標が持てた時代だ。今、これをやっておけば、必ず将来のためになる。努力は必ず報われる・・・。そう信じて、疑わなかった。

それが、今はどうだろう・・・。


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