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 オーストラリア海外研修に参加して

  1998年度の夏期海外研修に参加した生徒の感想文を紹介します。




 この夏、南半球の大陸、オーストラリアを舞台に、本校にとってはじめての海外研修が行われました。
 参加者は私を含めて18名で、一学期の終業式の日の夕刻、日本を飛び立ちました。行く前からとても楽しみでしたが、滞在中も2週間の日程があっという間に過ぎ去り、最後の日は、日本に帰るのが名残惜しくてなりませんでした。
 日本では、7月18日から7月31日というと一番暑い時期ですが、オーストラリアは逆に真冬で、現地に着いた途端、まずその寒さに驚かされました。
 私たちが滞在したのは、シドニーに次ぐオーストラリア第二の都市・メルボルンの郊外にある、メントーンという自然の美しい街でした。そこでホームステイをしながら、姉妹校であるメントーン・ガールズ・セカンダリーカレッジに通いました。
 午前中は現地の先生による英会話のレッスンをはじめ、美術、料理、コンピュータ、体育などの授業を受け、午後は課外活動としてビーチの散策や乗馬、ショッピング、小学校訪問などを行いました。実に多彩なプログラムで、毎日が感動の連続でした。
 英会話やコンピュータの授業では少し戸惑う場面もありましたが、他の授業はスムーズに入っていけたように思います。乗馬では全員が一人ずつ馬にまたがり、延々2時間も草原を駆け巡りました。初めての体験でみんな緊張していましたが、とても豪快で楽しかったです。
 ホームステイ先は、全員が姉妹校の学生宅でした。姉妹校に通う学生が「バディー」として私たちの面倒を見てくれるシステムになっていて、ずいぶん助かりました。まるで本当の姉妹のような感じで接することができ、より深い心のつながりが持てました。
 私のホストファミリーは、お父さんとお母さん、それにバディーの3人家族でした。週末には一緒にメルボルンのダウンタウンやマーケットに行って買い物をしたり、フットボールの試合を観戦したりしました。友だちの中には、マララットという、昔、金鉱のあった街に行ったり、セスナ機に乗ってメルボルン上空の遊覧飛行を楽しんできた人もいました。ホストファミリーと過ごした時間が私には一番楽しく、そのすべてが新鮮で心に強く残っています。
 メルボルンは、歴史や伝統が随所に息づく、落ち着いた街です。イギリス風の古い建物が新しい高層ビルと違和感なく同居していて、しっとりとした雰囲気の中に人々の温かさを感じました。メルボルンが世界で一番住みやすい街だといわれる所以は、こんな街並にも表れているのかもしれません。
 英会話の方は、一日目はほとんど喋れず、英語しか通じないと思うと不安でたまりませんでした。緊張でプレッシャーもあり、疲れも感じましたが、ホストファミリーの打ち解けた親切な心遣いで、たちまちその不安も消え、むしろ外国人が自分の英語を直してくれることに心地よさを覚えるほどでした。
 また、オーストラリアと日本の、文化や習慣の違いに触れたことも、この研修の大きな成果でした。先住民であるアボリジニの生活、国際人としてのマナー、ウィットに富んだイングリッシュ・ユーモアなど、これらは私たちにとって生きた教材でした。
 研修最後の日、お世話になった人たちを招き、感謝の意味を込めてサヨナラパーティーを開きました。ホストファミリーも含め、全員が涙で別れを惜しみました。おそらく、こんな感動的な体験は、誰もが初めての経験だったと思います。住んでいる国や言葉が違っても、人間にとって愛や友情は変わらないんだということを、身をもって感じたひとときでした。
 私は、このオーストラリア研修に参加することができ、本当によかったと思っています。高校時代という感性豊かな時期に体験したことは、これからの私の人生にきっと役立つと思います。みなさんもぜひ、本校での海外研修を体験して下さい。