今日のヒトリゴト (6月のゲストコラム)
僕が地域スタッフとしてお世話になっている、地域情報マガジン『Winds!』のトップページに、<今日のヒトリゴト>というコラムがあります。

曜日ごとに担当者がいて、この欄にヒトリゴトを書いていくのですが、これまでWinds!のスタッフを中心に書かれていたものが、この4月からゲストコラムニストという制度が始まりました。各月一人ずつゲストを迎え、毎週月曜日はそのゲストがコラムを担当します。

6月、縁あって僕が担当することになり、毎週月曜日、計4回のヒトリゴトを書かせてもらいました。この25日で掲載が終わりましたので、バックナンバーとして僕の書いたコラムを紹介します。
連載にあたって掲載された僕のプロフィール・・・

《なっちんさんのプロフィール》
女の園で「GT"Y"」して20年。ふれあいの喜びに元気づけられながらも、新たな活躍の場を求めて逃亡計画進行中! 40歳を機に始めたマラソンに魅せられ、その勢いで英語にもチャレンジ。だあ〜れ、外国人の彼女を口説くためだって言ってるのは?!
《6月4日》

先日、仕事帰りに焼き鳥屋で一杯飲んでいた時、友人が「これ、読んでみて・・・」といって一冊の本を紹介してくれた。『ビタミンF』(重松清著)、第124回直木賞受賞作だという。

7つの短編からなるこの作品は、著者の言葉を借りれば、Family、Father、Friend、Fight、Fragile、Frotune・・・など<F>で始まるキーワードをそれぞれの作品に埋め込んで、ひとの心に「ビタミン」としてはたらくことをめざしているらしい。

どうも、ベストセラーの類にはある種の抵抗感を感じる、へそ曲がりな僕・・・。それが、読んだとたん「これって、ウチの話みたいじゃん」って、随所で身につまされ、ドキッとし、ホロリとし・・・。不覚?にも「うん、そうそう、そうなんだよね〜、わかるわかる」と、見事に感情移入してしまった。

描かれているのは、ごく普通の、ありふれた家族の風景なのに、その中で起こるさまざまなトラブルに立ち向かうお父さんの不器用さが、なんだかとてもせつなくて・・・。でも、各編の締めくくりには希望が見え隠れしていて、ある種の癒し系的な作用も感じられるステキな短編集だった。

ささやかだけど元気が出てくる、オススメの一冊だ。

《6月11日》

月曜日から数字の話題になって恐縮ですが、この4月に入学した女子高生の「86.9%」が持っていたものは、さて何でしょう? そう、携帯電話です。5月末に行ったアンケートで出てきた数字なんですが、県内他校の調査でもほぼ同様の結果が出ていました。(ちなみに、男子の所有率はこれより15〜20%程度低くて、65〜70%くらい。圧倒的に女性上位です) このうち、中学3年の時点で持っていた者が61%、高校入学までで82%。高校になってから持つようになった者は、わずかに5%です。

使い方はおしゃべりよりメールで、85%が1日に5回以上、63%が1日に10回以上メールを送っています。1か月の電話代は平均6〜7000円。高校1年生でこの数字ですから、2・3年生ではこれをはるかに超えていると思います。

メールが普及したおかげで、公共の場で大声で話す人が少なくなり、表向きにはウルサくなくなってきました。でもその反面、液晶画面を通して文字で会話?をする人が増え、「話す力」が低下したという声も、あちこちで聞かれるようになりました。せっせと朝から指の運動をしているくらいなら、面と向かってきちんとした挨拶をしてほしい。その方がずっとステキなのに・・・。

そう言いたくなるのは、決して僕一人ではないはずです。

《6月18日》

巨人戦より大リーグ、大相撲よりサッカー。世界を相手に戦う日本選手の姿に、国内試合にはない新鮮さを感じることが多くなってきました。今までの慣習にとらわれず、外に目を向けてこそ見えてくるものがあることを、私たちが少しずつ理解し始めたからでしょうか。

僕が英語の学習に目覚めたのも、これとよく似ています。中学1年の時は「英語」が一番好きな科目でした。でも、しだいに苦痛になり、気がついたら一番嫌いな科目になっていました。それがこの歳になって何回となく海外に行く機会に恵まれたことがきっかけで、このままではいけないと強く感じるようになり、日本のことさえ満足に知らないのに何が外国だ、日本語さえできればいいじゃないかと、英語の必要性を感じるどころか英語を拒絶さえしていた僕が、気がつけば英語絶対必要論者に変わっていました。

外から日本を眺めてみると、世界の中に置かれている日本の立場がよくわかります。もっと外国に出ていって、世界的な視点で物事を考えていかないと通用しない。外国のことをもっと理解し、外国人とコミュニケーションをとっていかなければダメだ。そうなると当然、英語が必要になってきます。それからは、英語を理解し、話せるようになることが僕の大きな目標になりました。

いつかきっと<英語が話せるおじさん>になって世界に羽ばたいてやるぞと、今日もビール片手に大リーグで活躍するイチローや新庄の姿を見ながら自分自身に言い聞かせています。

《6月25日》

滋賀県のイメージは・・・と聞かれて、皆さんは何を思い浮かべますか? 僕が真っ先に思い浮かべるものは「琵琶湖」です。京阪神に住んでいる人の多くは「マザーレイク」という言葉に、近畿の水がめとしての琵琶湖のイメージを重ね、滋賀県のシンボルとして位置付けています。

ところが関東の人たちに言わせると、いつも琵琶湖が出てくる滋賀県の観光ポスターやイメージ広告にはどうも違和感があるらしいのです。

美しい湖といえば富士五湖とか十和田湖を思い浮かべ、琵琶湖は単に一番大きいという印象しかないそうです。そのかわりに「近江」という言葉からくるブランドイメージは高く、関西では「おじいちゃん、おばあちゃんの田舎」というイメージが、関東では「歴史がある土地で、豊かな文化財に恵まれたところ」「近江商人」「近江牛」・・・という見方になるといいます。

確かに、その土地で生活している人が描くイメージと、実際にほとんど目にしたことがない人が限られた情報から想像?するイメージとでは大きな違いがあります。有名な観光地だって遊びに来た人が行き交う華やかな表通りの一歩裏には、そこで日々生活を営む人たちの暮らしがあるわけで、同じ景色をハレ(遊び)の目でとらえるか日常の目でとらえるかによって、印象は180度変わってきます。しかし、そのいずれもが街の姿であることに変わりはなく、どちらがいい・悪いは別にして、いろいろな角度から幅広く受けとめてこそ、初めてその街が理解できるということは間違いありません。

それぞれの街を愛する地域スタッフが、自分の目で見て、感じたことを発信する、このサイト『Winds!』。ここに来れば、あなたにかわって日本中の街を旅してくれている、たくさんのスタッフに会うことができます。こんなステキなサイト、日本中のどこを探してもありませんよねっ!

(最後に)6月のゲストとしてこの欄に顔を出させていただき、より『Winds!』が身近な存在になりました。お付き合い下さった皆さん、どうもありがとうございました。