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 Winds!地域スタッフ・コラム <バックナンバー
<2001/04/29> 田植えがレジャー?!


時はゴールデンウィークの真っ最中。多くの人が国内外の観光地へと繰り出し、春の風に吹かれながら、ひとときの休養を楽しむ・・・。

琵琶湖近くの、我が家からほんの2〜3分のところにある湖岸緑地公園にも、Windsurferやバーベキューを楽しむ若者、家族連れ、最近ではStreetPerformanceをする若者グループなどがやってきて、賑やかに騒いでいる。まさに休日を謳歌している感じで、すっかり観光地?の様相を呈しているような感じだ。

ところが、その横を通る僕はというと・・・
JAのロゴマークが入った帽子にゴム手袋、作業着代わりのジャージに、足下はゴム長靴。どこから見ても、ビシッと決まった?お百姓さんスタイルで、田植え機に乗ってブルルルル〜。

そう、我が家は農家。もちろん専業ではないけれど、いくらわずかの田んぼしかない兼業農家とはいえ、同じように働かなくてはならない。それも、遊ぶのに一番季節のいい、この時期に・・・。

でもまあ、それだけで済むのなら諦めもつく。ところが、自分が一生懸命に働いた分をゼロにしたって、結局はすごい赤字。土地改良費、水利費、肥料代・・・。田んぼを作れば作るほど、ふだんの仕事で稼いだお金が逃げていく。農機具もバカにならない。古い機械が動いてくれているからいいようなものの、新しいのを買おうと思うと目が飛び出るほど高い。それも、田植機だけじゃなく、トラクター、コンバイン・・・。一年にうち、ほんの何日しか使わない機械が、いずれもクラウンやベンツ並み。お金だけを考えたら、田んぼの中をベンツをが走ってるのと同じ・・・。いったい我が家に何台のベンツがあるか、田園調布なんて目じゃないぞ!

そんなにお金がかかるのなら、農業をやめればいいじゃん・・・。誰もがそう考える。でも、そう簡単にはいかないのが田舎の現実なのだ。お金の問題ではなく、それ以外のしがらみがいろいろあって、とにかく田んぼを作らないわけにはいかないのだ。

「先祖から受け継いだ土地だから、守らなくちゃならぬ」「農業をしないヤツはダメだ」と口を酸っぱくして言う長老たち。それに耐えるだけならまだしも、補助金漬けの農業施策、JAと行政の関係の中で、農家が汗水たらして働いたお金をつぎ込んで、休日返上でやっている仕事は、結局、農機具屋や肥料屋、JAを儲けさせているだけなのに、それでも・・・。「農家に生まれた者が、親の農業を継がないなんて、なんとも情けない・・・」そう言って憚らない人たちが、周りにはいっぱいいるのだ。

いくら愚痴ってても、どうしようもない。自分が惨めになるだけ・・・。
とりあえず、農業はレジャーだ。青空の下、ベンツに乗って気持ちよくやろうぜ!・・・と自分に言い聞かせ、今日もせっせと働いてやるぅ〜!


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